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『だからダイビングはやめられない』

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がっかり山頂

ご訪問ありがとうございます。
海河童です。

本日、解説をする登山用語は「がっかり山頂」となります。

これは文字通り、登頂した際に、がっかりしてしまう山頂のことです。
もちろん、それは、登った人の主観や、登頂時の天候などに左右されますが、大別すると次の2つの山頂です。

ひとつ目は、「山のてっぺんに来たからには……」と思い描いていた「眺望が得られない山頂」です。
具体的には、山頂がガスっていたり、周囲の山々が雲におおわれていたりするときに感じる「がっかり」です。

そして、ふたつ目は、「苦労した甲斐があった」という「達成感が得られない山頂」です。
たとえば、山頂に登山道とは別に車道があって、普通の格好をした老若男女であふれかえっていたときに感じるような「がっかり」です。

とはいえ、後者は事前に地図を見ていればわかることですから、がっかりした人は自業自得といえましょう。
したがって、今回は、前者の事例を、わたしの体験からご紹介いたします。

2022年の夏、わたしとこぐま君とわたしの友人夫妻の4名で、蝶ヶ岳へ登ったときのお話です。

上高地バスターミナルから歩きはじめて2時間後の朝8時、徳沢に着いたわたしたちは、そこから長塀山(ながかべやま)を経由して蝶ヶ岳を目指しました。

徳沢の標高は1,563メートル、長塀山は2,565メートル、その標高差は1,000メートルです。

ひたすら続く急登を、登って、汗をかいて、登って、汗をかいて、歩いても、歩いても、到着をしない絶望感に打ちひしがれながらも登り続けて、登りはじめてから4時間後、ようやく、長塀山の山頂に到着しました。

バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ! 
万歳三唱どころか、四唱でも、五唱でもしたいところですが……。

「えー、マジかよー」
「ここまで来ても森林限界を抜けないのー」

長塀山の山頂まで来れば森林限界を超えるに違いないと、勝手に思いこんでいたわたしとこぐま君です。
地味な看板がポツンと立っているだけの頂上で、ガックリと膝を落として怨嗟(えんさ)の声をあげます。

P7220053.jpg


「長塀山まで登れば、左手に、穂高や槍ヶ岳が ドッカーン と見えるからね」

わたしたちの言葉を信じて、ここまでがんばってきた友人夫妻は茫然自失、というか、ウソ情報を吹き込まれていたことに対して、抗議の声をあげる気力すら残っていないようです。
無言でザックを降ろした二人の目は、うつろなビー玉のように輝きを失っていました。

樹林帯の中にある山頂は、北アルプスの眺望はもちろんのこと、ベンチひとつすらありません。
4時間も登り続けてたどり着いた山頂の地面に、黙って座り込んだわたしたちです。

いかがでしょうか? わたしたちの「がっかり」度合い、みなさまにも伝わったでしょうか?

「いやいや、それって、あらかじめ調べておけば、長塀山の山頂は森林限界を超えていないって、わかったはずだから、これも後者、つまり、がっかりしたのは自業自得なんじゃない?」

むむむ、たしかに、そういわれるとそうですね。
それでは、こちらの事例はいかがでしょうか?

2023年の5月のことでした。
その年の夏に予定をしていた立山縦走へ向けての足慣らしを兼ねて、山の相棒、こぐま君を日帰り登山に誘いました。
いつもであれば、西武秩父線沿線の低山を歩くのですが、今回は、こぐま君から「ちょっと変わった」リクエストがありました。

「ぼく、奥多摩にある ためぐそ山 ってとこに、行ってみたいんですよねー」
「ためぐそ山ー、なんともそそられない名前だなー、たぬきがたくさんいるってこと?」
※たぬきはトイレを固定して使うことから、たぬきの「溜め糞」といわれます。

「そうらしいですよ、しかも、ぷぷぷ、近くには、ぐふふ、金玉水という水場まであるそうです」
「おいおい、そりゃまた、下品極まりない水場だな」

あまりにもくだらない山名と水場の名前に、逆にそそられてしまったわたしです。
5月下旬、日曜日の朝、武蔵五日市駅にて、こぐま君と待ち合わせをしてしまいました。

駅前からはバスに乗って白岩滝バス停で降り、そこからは、麻生山東尾根→麻生山→白岩山→深沢山→ためぐそ山→武蔵五日市駅というルートです。

つまり、ためぐそ山がこの日のゴール地点、フィナーレを飾る山頂ということです。
そして、そのフィナーレを飾った栄えある山頂が、ジャジャーン、こちらです。

tameguso.jpg

はい、眺望もベンチも、みごとに何もありません。
それどころか、山名表示の看板も、やっつけ仕事で作られたような「安物感」が満載です。

ということで、首都圏近郊の「がっかり山頂」ナンバーワン、ためぐそ山のご紹介でした。

あっ、そういえば、何もなかったためぐそ山ですが、山頂手前の登山道には、山名の由来となっているたぬきの「溜め糞」だけは、ちゃーんとありました。

「えーっと、もしもし、溜め糞の話なんかどうでもいいんだけど、結局、今回のがっかりも、自業自得だったんじゃない?」

むむむ、やっぱりそう思いますか?
ではでは、三度目の正直ということで、ひとつ目のお話の続きを聞いてください。

長塀山の山頂では、30分ほどの空白の時間を過ごしたわたしたちです。
再び重い腰をあげて、そこから歩くこと1時間20分、ようやく、蝶ヶ岳の山頂に到達しました。

今度こそは、穂高や槍ヶ岳が ドッカーン と見えるはずです。
標高2,677メートルの山頂に立ち、西の方に目をやると……、

P7220097.jpg

残念ながら、穂高の頂には雲がかかっておりました。
さらには、槍ヶ岳に至っては、どこにあるのかもわかりません。

北アルプスの展望台とも呼ばれる蝶ヶ岳の山頂からは、お天気に恵まれてさえいれば、こーんな眺望が広がっていたはずです。

y31.jpg

ねっ、これぞ正真正銘、自業自得ではない、前者の理由による「がっかり山頂」でしょう。


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yama99用語

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引き続き、海河童本舗の本をよろしくお願いいたします。
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[ 2023年09月22日 11:00 ] カテゴリ:さるでもわかる 登山用語 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

海河童

Author:海河童
    
   1995年からダイビングを始めて
      経験本数922本
 「さるでもできるダイビング」等の著者

海河童は、Amazonアソシエイト・プログラムに参加していますので、海河童の本は当ブログからクリックして購入していただけると、跳び上がって喜びます。

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