核心部
ご訪問ありがとうございます。
海河童です。
本日、解説をする登山用語は「核心部」となります。
「核心部」とは、通常の日本語では「物事の土台や中心にあるもっとも重要な部分」という意味ですが、登山用語として使われる場合は、「その山行のルート上で、もっとも危険で緊張を強いられる箇所」のことをあらわします。
今回は具体例として、わたしが立山連峰の劒岳に挑んだときの事例でご紹介しましょう。
剣山荘を出発してから1時間20分後の6時15分、前劒を乗り越えたわたしたち(わたしとわたしの山の相棒です)は、5番目の鎖場の直前にある「前劒の門」に到着をしました。

目前のそそり立つ岩壁には、登山者が張り付くようにしてトラバースをしています。
万が一、足を滑らせてしまったら、100パーセント「さようなら」です。
足がすくんでしまうほどの難所を前に、気弱になってしまったわたしはこぐま君※に質問しました。
※わたしの山の相棒のニックネームです。以降、本書内でもこぐま君と呼びます。
「ねえねえ、こぐま君、この先のルートって、どうなっているんだっけ?」
「えーっと、たぶん、あそこに見えるのが平蔵の頭だから、あそこに向かって、左側にある稜線(りょうせん)を登って下りれば、その先がカニのタテバイだと思うけど……」
「ちょ、ちょ、ちょっと、左側の稜線って、岩だらけでギザギザじゃん! あんなところを登って下りるの?」
すると、ここまでの前劒の登りで、大汗をかいてゼイゼイいっていたこぐま君が、目の前にそびえる劒岳をにらみ付けながら、キリッとした口調で宣言しました。
「そうですよ、ここから先が核心部、いよいよ、本当の劒岳登山のはじまりです」
いかがでしょうか?
このこぐま君のセリフの中での「核心部」の使われ方で、この登山用語のイメージが明確になったのではないでしょうか。
実際、別山尾根ルートで劒岳に登る場合は、この5番目の鎖場から9番目の鎖場――50メートルの絶壁を直登するカニのタテバイ――までの間が、もっとも危険で緊張を強いられる箇所となります。
「50メートルの絶壁を直登!?」
はい、たしかに劒岳の場合は、一般の登山者が登る山の中では一番難しい山とされています。しかし、それでも「一般の登山者が……」という前提条件が付いています。
つまり、一般の登山者でも挑戦ができるように、キチンとルートの整備がなされています。
したがって、50メートルの絶壁とはいっても、足がかりもありますし、鎖も付いています。
「馬の背」の章でご紹介をしたジャンダルムとはレベルが違います。
一般の登山者が挑戦できるギリギリのレベルが劒岳なのです。
ということで、劒岳の核心部のレポートを読んで、手に汗を握ってみたいとお思いの方は、『さるではムリだ 立山連峰 劒岳』のお買い求めをこちらからどうぞ。

「いやいや、その前に、まずは山歩きの基本を知りたいのよ」という方には、なんと、山の道具選びから楽しみ方を解説する入門書もご用意しております。
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引き続き、海河童本舗の本をよろしくお願いいたします。
海河童です。
本日、解説をする登山用語は「核心部」となります。
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1995年からダイビングを始めて
経験本数922本
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