『だからダイビングはやめられない』

海河童の電子書籍 『だからダイビングは』シリーズと、『さるでも』シリーズ の読者のためのブログです。ダイビングから山歩き、kindleでの電子出版について、毎週、記事を更新中!!!
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あるあるダイバー|空港編


ご訪問ありがとうございます。
海河童です。

みなさまは空港のチェックインカウンターの前で、あたふたとスーツケースを開けて、荷物の詰め替えしている人を見かけたことはありませんか?

まったく、こんなところで何やってるんだよ!

後ろに並んでいる人たちからは、舌打ちの音と共に、そんなつぶやきが聞こえてきます。

そんなことをしているのは、日本で大量のお土産を買い込んでしまったアジア系(特に、ニーハオの国)の人々がほとんどなのですが、日本人であってもそういう迷惑行為をしている人たちがいます。
以下に、実際にあったお話を、2つほどご紹介しましょう。


2015年、8月、成田空港のチェックインカウンターで、日本人のおっさんとおばさんが、アエロメヒコ航空の地上職員と押し問答をしていました。

「お客様のお預けの荷物は制限重量を超えていますので、追加料金が発生いたしますが」

「えー、でも、こっちのスーツケースは27キロだけど、こっちは20キロだから、足して2で割ったらほとんど重量制限の範囲内でしょう」

おっさんの方が屁理屈をこねています。

「申し訳ありません、お客様、当社の機内預け荷物はおひとり様ひとつで、50ポンド(約22.68キロ)以内という決まりになっております」

「いやいや、だから、足して2で割ったら23.5キロだから、なんとか、見逃してくれませんか」

しつこいおっさんは、まだ食い下がっています。横に立っているおばさんも、腕組みをしたまま、「そう、そう」とうなずいています。(いやいや、「そう、そう」って、それは屁理屈ですから)

「申し訳ありません、規則は規則ですから」

アエロメヒコ航空の地上職員の言い分は、100パーセントの理があります。

「わかったよ、わかったよ、じゃあ、ちょっと荷物を入れ替えるから、待ってくださいね」

ようやく、おっさんも観念したようです。横にいたおばさんが27キロの方のスーツケースを開きました。

「おい、おれは、こっちをリュックに入れるから、お前はこれをリュックに入れろ」

「ムキィー!」

おっさんが何に使うのかわかりませんが、金属製の棒のようなものを取り出して自分のリュックに入れながら、大量の電池をおばさんに手渡しています。


2017年、5月、フィリピンのプエルト・プリンセサ空港のチェックインカウンターで、またまた、日本人のおっさんとおばさんが、フィリピン航空の地上職員と押し問答をしていました。

「お客様のお預けの荷物は制限重量を超えていますので、追加料金が発生いたしますが」

「えー、ふたつで46キロだから、ひとつ23キロの範囲内でしょう」

おっさんが胸を張って、堂々と主張をしています。

「マニラ行の便は国内線となりますので、お預けの荷物は20キロまでです」

どうやら、おっさんの主張は見当違いだったようです。

「あらら、そうなの? ちょっと待ってね」

後ろに並んでいる人たちの冷たい視線を浴びながら、またもや、スーツケースを開けるおっさんです。

「うー、いったい、何を抜けばいいんだ?」

広げたスーツケースを見下ろすおっさん、途方に暮れています。

「ムキィー、フィンを抜くしかないんじゃない?」

おばさんのひと言で、おっさんが黒とピンクのフィンを取り出して、再びスーツケースを重量計に乗せます。

「申し訳ありませんが、まだ2キロオーバーしています」

おばさんが職員に手を合わせて拝んでいます。
その横でおっさんがニコニコと笑いながら「オーケー、オーケー」とお願いしています。

どうやら、笑顔で乗り切る魂胆のようです。
フィリピン航空の職員も根負けしたのか、なんとか無事に荷物を受け取ってくれました。


2つ目の事例でお分かりになったと思いますが、この迷惑なおっさんとおばさんはダイバーです。
というか、わたしとわたしのバディの実話です。

わたしたちを含めてほとんどのダイバーは、海外にダイビングに行くときは、マイ器材を持って行きます。

ダイビング器材一式(BCジャケット、レギュレーター、フィン、マスク、スノーケル、ウェットスーツ)を詰め込んだダイバーのスーツケースは、それだけで20キロ近くにもなります。

さらに、水中写真も撮るダイバーであれば、ダイビングの器材以外にも、カメラ、ハウジング(カメラの防水ケース)、ストロボ、ステー(ストロボをハウジングに固定するための物で、先ほど出てきた金属製の棒です)、ストロボ用の大量の電池、充電器、変圧器等々が必要となるため、さらに10キロ程度、追加されます。

したがって、滞在中に必要な服などを最小限に留めたとしても、ダイバーのスーツケースは、航空会社が定める機内預かり荷物の重量制限内に収まることはありません。(ほとんどの航空会社の重量制限は20キロ~23キロとなっています)

当然、収まり切らない荷物は、リュックなどに突っ込んで、手荷物として持ち込むのですが、手荷物はできるだけ軽い方がありがたいものです。

ついつい、「少々の重量オーバーであれば、見逃してもらえるだろう」と高を括って、スーツケースがオーバーウエイトになっていることが、多々あります。
そして、チェックインカウンターで恐る恐る重量計にスーツケースを乗せることになります。

しかし、残念なるかな、世の中、お優しい航空会社ばかりではありません。先ほどのアエロメヒコ航空やフィリピン航空のように、わずか1キロオーバーでも追加料金を求めてくる航空会社もあります。

「えー、たった1キロでもダメなのー!」

ぶつぶつと文句を言いながら、スーツケースを開けて、重そうな物をリュックに詰め直すことになりますが、文句を言いたいのは、後ろに並んでいる他の乗客の方です。

しかも、ダイバーの機内持ち込み荷物は大きくて重いので、機内で座席の上の荷物入れに格納するときは、手伝ってくれるキャビンアテンダントにも嫌な顔をされます。

ということで、本日の記事のまとめです。

ダイバーは空港で周りの人に迷惑をかけます。

[ 2017年09月24日 21:00 ] カテゴリ:だからダイビングはやめられない | TB(-) | CM(0)

ダイビング中にサメに遭ったらどうするの?|先輩ダイバーのアドバイス


ご訪問ありがとうございます。
海河童(うみかっぱ)です。

かれこれ20年以上もダイビングをしていると、ダイビングに興味がある職場の同僚や友人・知人から、ダイビングに関するいろいろなことを聞かれますが、一番多いのは、「ダイビングは泳げなくてもだいじょうぶ?」という質問です。これに対するわたしの答えは「No」ですが、その理由については、こちらの記事「ダイビングライセンスの取得方法」をご覧ください。

そして、先ほどの質問の次に多いのが、本日の記事タイトル、「ダイビング中にサメに遭ったらどうするの?」となります。

ガラパゴスシャークだらけ


「ダイビング中にサメに遭ったらどうするの?」

A:逃げる
B:戦う
C:追いかける


まあ、「B:戦う」は、常識的に考えてもあり得ない答えなので、普通の方の発想では「A:逃げる」が正解だと思われるかもしれませんね。しかし、そもそも、サメが本気で追いかけてきたら、どんなに泳ぎが速いダイバーでも逃げ切れるものではありません。

ということで、正解は、「C:追いかける」となります。

「この前のダイビングでハンマーヘッドシャークの群れに出会ってさ※」
「えー、うらやましい、それってどこでダイビングをしたときの話?」

※ダイバーは、事件や事故などの好ましくないことに遭ったときに使う「遭う」ではなく、「会う」や「逢う」というニュアンスで、サメの目撃談を語ります。

200502galapagos (12)

ダイバー同士の会話であれば、潜水中のサメの目撃談は、このように、大いに盛り上がる話題ですが、同じことをダイバーではない人にお話しをすると、反応はまったく違うものになります。

「それって、あのカナヅチみたいな形の頭をした凶暴なサメのことでしょう? 怖かったでしょう?」

200502galapagos (36)

たしかに、サーファーや漁師さんがサメに襲われたという事件は、時々、見聞きすることがあります。そのことから、普通の人の頭の中には、「サメ=海のギャング」とか、「サメ=ジョーズ」といった固定観念が刷り込まれているようです。

しかし、潜水中のダイバーがサメに襲われるという事件は、ほとんど発生しません。

このページでは、その理由について、まとめてみました。


サーファーがサメに襲われる理由


サーファーがサメに襲われる理由は、水面でのパドリングだといわれています。

なぜなら、サメの泳ぐスピードは、もちろん、魚の中では速いほうですが、他の魚たちもじゅうぶんに俊敏です。したがって、サメが狙うのはまずは弱っている魚となります。

そして、弱っている魚は、浮き袋での浮力調整がうまくできなくなり水面に浮いてしまいます。

水面でパドリングをしているサーファーは水中から見ると、逆光のため、シルエットでしか見えません。そのシルエットは、まるで、弱っている大きな魚が水面でバタバタとしているように見えます。

「おっ、水面に大きなご馳走がいる!」

つまり、水面のサーファーを、弱った魚だと勘違いすることが原因だといわれています。


漁師さんがサメに襲われる理由


またサメは怪我をして弱っている魚も狙いますので、血の匂いに敏感に反応するともいわれています。

漁師さんが銛や水中銃で漁をすると、魚の血が水中を漂います。
その血の匂いに反応して興奮したサメが、近くにいる漁師さんを襲ったりするといわれています。

200502galapagos (38)



ダイバーがサメに襲われない理由


一方、ダイバーは動きこそは俊敏ではありませんが、フィンを含めると全長2メートル近く、海の中ではかなり大型の生き物となります。これは、ほとんどサメと同じくらいの大きさといってもいいでしょう。

しかも、ブクブクと泡を吹きながら泳いでいるあまり見かけない不気味な生き物です。
そんなダイバーに対してサメは、君子危うきに近寄らずとばかりに、われわれが寄って行くと逆に逃げていくことの方が多いほどです。

もちろん、ホホジロザメとか、決してお会いしたくないほど凶暴なサメもいますが、ほとんどのサメはダイバーにとって、会えると嬉しい大物なのです。

200502galapagos (4)


結論


「ダイビング中にサメに会っても怖くも何ともありません」

このページで書いてきたそれぞれの理由は、憶測の域を出ない説かもしれませんが、ダイバーにとって、サメはそれほど怖い存在ではありません。

それどころか、ハンマーヘッドシャークの群れであれば、ほとんどのダイバーにとって、ダイビング中に見たいシーンの上位にランキングされるほどです。

200502galapagos (11)

さらには、ダイビング中にジンベイザメと遭遇した場合、すべてのダイバーは狂喜乱舞してしまいます。

大物 (6)

ということで、この記事が、「サメが怖いから、ダイビングはちょっと……」と躊躇されていた方にとって、ダイバーになるための背中を押すことになれば幸いです。

そして、晴れてダイバーになったみなさまと、どこかの海でお会いできる日を楽しみにしております。

ブログ用(ジンベイと一緒に)


また、このページは、ダイビングを知らない方であってもおわかりいただけるように、できるだけ専門用語を使わずに書いたつもりですが、それでもご不明の点があるかもしれません。

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どのような質問であっても、後日、かならず、回答をさせていただきます。


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ダイビングの漂流事故を防ぐ【必携セーフティ・グッズ】


さて、最後に少しだけ宣伝にお付き合いください。

わたしは、「海河童(うみかっぱ)」というペンネームで、Amazonから個人出版でKindle本を出しておりますが、その中の1冊に、ダイビング用語を解説した『さるでもわかるダイビング用語集』という本があります。

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スマホやタブレット端末を使ってKindle本を読む方法

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

[ 2017年09月20日 21:00 ] カテゴリ:だからダイビングはやめられない | TB(-) | CM(0)

【マクロ天国】アニラオのピグミーシーホース!


ご訪問ありがとうございます。
海河童です。

本日まで、毎週金曜日にトゥバタハクルーズのお話をご紹介してきましたが、実は、クルーズが終わったあとは、マクロ天国「アニラオ」に立ち寄ってダイビングをしてきました。

アニラオでのガイドは(たぶん、ガイドになり立ての)キム君という若いフィリピン人です。

ガイドの経験が浅いキム君が、ウミウチワに取り付いて一生懸命、ピグミーを探してくれました。

「おっ、どうやら、見つけたようです!」

得意気にカンカン棒を鳴らして、ピグミーを見せてくれようとしますが、実は、老眼がはじまっているわたしは、1センチ未満の被写体には興味がありません、というか、ほとんど見えません。

しかし、ブリーフィングのときに、一応、「見たい!」とリクエストをしてしまったこともあり、無視するわけにはいきません。

一応、ファインダー越しに覗いてみると、肉眼では見えなかったピグミーが見えてきました!

P5061133.jpg

えっ、どこどこ?

P5061133 - コピー

ここです!

P5061126 - コピー

あれれっ、どこ?

P5061126.jpg

ここだってば!

ということで、初めて、何とかピグミーの写真を撮ることができました。
(それにしても、見事な擬態ですね)

ということで、「トゥバタハクルーズ」のお話以外にも、1センチ未満のピグミーも楽しめるマクロ天国「アニラオ」、イワシのトルネードで有名な「モアルボアル」、世界で初めてジンベイザメの餌付けに成功した「オスロブ」のお話まで盛り込んだ『だからダイビングはやめられない7:フィリピン編』、キンドルにて好評発売中です。

また、今回ご紹介した写真も含めて、フィリピンの海の魅力が満載の写真集『Photo Collection of Philippines』もご用意しております。

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[ 2017年09月15日 21:00 ] カテゴリ:だからダイビングはやめられない | TB(-) | CM(0)

【トゥバタハクルーズ】レンジャー・ステーション


ご訪問ありがとうございます。
海河童です。

トゥバタハクルーズ2日目の夕方、ジンベイザメを見たポイント名の由来となっている「レンジャー・ステーション」に上陸しました。

浅瀬に停泊したテンダーボート(写真奥)から、ジャバジャバと膝まで水に浸かりながら、歩いて上陸です。
振り返って見ると、遠くの入道雲が夕陽を浴びて輝いています。

P5010428.jpg

右前方に見えるシルエットになっている建物がレンジャーステーションです。
仕事を終えたスタッフがビーチバレーに興じていました。

P5010421.jpg

海の彼方には、見事な夕焼けが広がっています。

P5010430.jpg

ビーチの奥にまで歩を進めると、たくさんの海鳥たちが群れている一帯があります。

P5010456.jpg

この世のものとは思えないほどの素晴らしい景色が広がりますが、夕方とはいえ、ほとんど赤道直下のトゥバタハは、めちゃくちゃ暑いです!

トゥバタハクルーズに参加して、レンジャー・ステーション行く機会があったら、クルーズ船の冷蔵庫から、ビールを1本、持って行くことをオススメします。

ということで、海の中以外も楽しめる「トゥバタハクルーズ」のお話を中心に、マニラから車で3時間のマクロ天国「アニラオ」、イワシのトルネードで有名な「モアルボアル」、世界で初めてジンベイザメの餌付けに成功した「オスロブ」のお話まで盛り込んだ『だからダイビングはやめられない7:フィリピン編』、キンドルにて好評発売中です。

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[ 2017年09月08日 21:00 ] カテゴリ:だからダイビングはやめられない | TB(-) | CM(0)

初心者必見!ダイビング中の耳抜きは簡単にできる|先輩ダイバーのアドバイス


ご訪問ありがとうございます。
海河童(うみかっぱ)です。

ダイビングの初心者の中には、「耳抜きが苦手!」という方が多くいらっしゃるようです。

たしかに、わたしがダイビングをはじめたばかりのころを思い返してみると、わたし自身も、なかなか耳抜きができなくて苦労をしていました。

しかし、50本、100本、200本と、ダイビングの経験を重ねるにつれ、いつのまにか簡単にできるようになりました。さらには、800本を超えた今では、エントリー直後を除けば、ほとんど無意識の内に耳抜きをしています、というよりは、「耳が勝手に抜けている」という表現の方が正しいほどです。

ダイビングというレジャースポーツは、あたかも自転車に乗るようなもので、最初は難しかったことでも、慣れてくると、当たり前のようにできるようになります。
したがって、今現在、耳抜きに苦労なさっている初心者ダイバーの方も、いつかは、かならず、簡単にできるようになりますのでご安心ください。

しかしながら、「耳抜きがうまくできない」ということは、現在進行形の困りごとであって、時が解決してくれるからといって、その時が来るのを待っているわけにはいきません。

ということで、このページでは、ダイビングが大好きなひとりの先輩ダイバーとして、「耳抜きが苦手!」という初心者ダイバーのために、耳抜きを簡単にするための、ちょっとしたコツをご紹介したいと思っています。

■目次

◆そもそも、耳抜きって?
◆耳抜きの方法
◆最初の5メートルが勝負
◆エントリー前にリハーサル
◆浮上するときも注意

小物 (6)

そもそも、耳抜きって?

耳抜き01

水圧で外から押される鼓膜を、内側から圧力をかけて平衡をとることです。

すでにダイビングのCカードをおもちの方には、今さら、「耳抜き」の説明は必要ないと思いますが、「これからダイビングをはじめよう!」という方のために、一応、カンタンに説明をしておきます。
※「耳抜き」の解説が不要な方は、「◆耳抜きの方法」にお進みください。

わたしたちは陸上であっても、大気圧(=1気圧)の圧力を体中に受けていますが、ダイビング中は、水深が10メートル下がるごとに、プラス1気圧の水圧が加算されることになります。

つまり、水深10メートルでは、1気圧の大気圧+1気圧の水圧=2気圧、水深20メートルでは、1気圧の大気圧+2気圧の水圧=3気圧、水深30メートルでは、1気圧の大気圧+3気圧の水圧=4気圧の圧力がかかることになります。

したがって、水深が深くなるにつれて、鼓膜が外側から押され続けます。

そのまま何もしないでいると、耳がどんどんと痛くなってしまい、ダイビングどころではなくなり、最悪は、鼓膜が破れてしまい、激痛と共に平衡感覚を失うことになります。

これを防止する行為が「耳抜き」となります。


blog (38)

↑目次にもどる

耳抜きの方法

耳抜き02

「バルサルバ法」「フレンツェル法」「トインビー法」という3種類の方法があります。

ただし、上記3つの名称は覚えにくいうえに、小難しい名称を覚えても何の意味はありませんので、このページでは、「鼻つまみ法」「唾飲み法」「舌持ち上げ法」と、それぞれの方法の特徴をあらわす名称でご説明をしたいと思います。

※実施に、800本以上のダイビング経験があるわたしでさえ、上記の正式名称なんて覚えてはいません。


1:鼻つまみ法

「耳抜き」の方法としては、一般的で、もっとも効果的な方法です。

しかも、やり方もカンタンで、鼻をつまんで、鼻からゆっくりと空気を出すようにするだけです。

この方法は、陸上でも「疑似体験」をすることができます。
まずは鼻をつまんで、口を閉じて、鼻からゆっくりと空気を出すようにしてみてください。(実際には鼻をつまんでいるので、空気は鼻から出ません)

すると、出口のない空気が耳管を通って中耳に入り、鼓膜を内側から押すことになります。耳の内側から鼓膜に圧力がかかって、「ガサッ」という音がすれば、キチンと「耳抜き」ができている証拠です。

「鼻つまみ方」の注意点は、耳が抜けないからといって、力一杯、空気を出そうとしてはいけません。鼓膜の内側から急激に圧力がかかって、「パコッ! キーン」と勢い良く抜け過ぎて、耳が痛くなってしまいます。ゆっくりと空気を出しても抜けないときは、鼓膜に水圧がかかり過ぎている証拠です。少し、水深を上げてから、再トライをするようにしましょう。

ちなみに、飛行機に乗っていて、耳の調子が悪くなったときも、この方法で耳がスッキリします。


2:唾飲み法

こちらは、やや上級者向けの方法となります。

ただし、やり方はカンタンで、鼻をつまんで、唾を飲みこむだけです。慣れてくれば、鼻つまみをしないで、唾を飲み込むだけでもできるようになります。

唾を飲み込むことで、鼻腔内の圧力が上がり、同時に耳管が開くという体のメカニズムを利用した「耳抜き」の方法です。


3:舌持ち上げ法

こちらも、やや上級者向けの方法となります。

言葉で説明をするのは、非常に難しいのですが、舌の奥を上顎に向かって持ち上げることによって耳管を開く方法です。口の中の動きとしては、先ほどの「唾飲み法」とほぼ同じです。

ダイビングで使うタンク内の空気は、非常に乾燥をしています。したがって、ダイビング中は喉が渇いて唾が出ないことがあり、そういうときに「唾飲み法」の替わりとして使えます。

鼻をつままない「唾飲み法」と「舌持ち上げ法」は、ほとんど同じ方法だといえます。

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ダイバー (2)

最初の5メートルが勝負

耳抜き03

エントリー直後は、確実に耳抜きをしましょう。

◆そもそも、耳抜きって?」のところでも書きましたが、ダイビング中は水深が10メートル下がるごとに、耳にかかる圧力は1気圧ずつ増えていきます。つまり、1メートルで0.1気圧です。
しかし、同じ0.1気圧ずつの変化でも、水深によって、その増加率には大きな違いがあります。

たとえば水深20メートルから21メートルに移動すると、水圧は3.0気圧から3.1気圧となり、増加率は103%なのに対し、水面から水深1メートルへの移動では、1気圧から1.1気圧へと110%も増えることになります。(水深1メートルから2メートルで109%、2メートルから3メートルでも108%と、増加率はまだまだ大きな数値となっています)

つまり、浅いところほど、水圧の増加率が大きくなるため、頻繁に耳抜きをする必要があります。わたしの経験上、水深5メートルの時点でキチンと耳抜きができていれば、その後はスムーズに耳抜きが可能となります。

したがって、水深5メートルくらいまでは、面倒であっても、ひと呼吸ごとに「鼻つまみ法」で強制的に耳抜きをすることをオススメします。また、少しでも耳に違和感があるときは、無理に抜かないで、いったん水深を上げてから、耳抜きをするようにしましょう。

ダイバー (5)

↑目次にもどる

エントリー前にリハーサル

耳抜き04

水面で一度、耳抜きをしましょう。

「耳抜きが苦手」という方は、潜行を開始する前に、まずは水面で「鼻つまみ法」」で耳抜きをしておきましょう。

水面で耳抜きをすると、鼓膜は少し外側に押された状態になります。「潜行」にも不慣れな初心者の場合は、最初の耳抜きを水面でしてしまおうということです。また、あらかじめ、水面で耳抜きをすることで、耳管も開きやすくなります。

また、耳抜きは、飲み過ぎや風邪気味といった、ちょっとした体の不調が原因でうまくいかないことがあります。1本目のダイビングで耳抜きの調子が悪かったときは、わたしの場合は、ボートの上(ビーチダイビングの場合は、陸上で)でも、「鼻つまみ法」の耳抜きをするようにしています。

さらには、ふだんから、陸上でも耳抜きの練習をして、「耳管を開く」習慣を付けておくと、ダイビング中の耳抜きもスムーズにいくようになります。

海水↑ (10)

↑目次にもどる

浮上するときも注意

耳抜き05

逆の現象が起こることがあります。

ダイビングの後半、水深を上げてくると、今度は逆に、鼓膜は外側から引っ張られることになります。普通は何もしなくても、だいじょうぶなのですが、ごく稀に、逆の現象が起こることがあります。「浮き耳」あるいは、「リバース・ブロック」といわれる現象です。

わたしも一度だけ、この症状に見舞われましたが、ハッキリ言って最悪です。エアが徐々になくなっていくのに、耳が痛くて浮上できないからです。

潜行時に耳抜きができないときは、最後の手段としてダイビングを中止するという手がありますが、「浮き耳」の場合は、浮上しないわけにはいきません。

この場合の対処法は、耳抜きで行う「鼻つまみ法」を逆にすることです。つまり、鼻をつまんで、ゆっくりと鼻から息を吸うようにしてください。それでもうまく行かないときは、思い切って水深を下げて、再トライしましょう。

↑目次にもどる

ブログ用 (ダイバーシルエット)

目次606

初心者ダイバーが苦手とする「耳抜き」について、ご説明をしてきましたが、ご理解いただけたでしょうか? 本ページの最後に、あらためて、耳抜きのポイントを3つにまとめてみます。

1:一番カンタンな「鼻つまみ法」からはじめましょう。

初級者ダイバーは、まずは、「鼻つまみ法」をマスターしましょう。片手を使うことになりますが、一番、効果的な耳抜きの方法です。

2:最初の5メートルが勝負です。

水圧の増加率が大きい水深5メートルまでは、こまめに耳抜きをすることが大切です。さらには、ボート上や水面でも、リハーサルをしておきましょう。

3:無理は禁物です。

耳が抜けないときは、無理にしようとしないで「水深を上げて」再トライしましょう。ガイドや他のダイバーが先に潜行しているからといって、耳が抜けないまま潜っていくと、ますます、抜けなくなります。

ということで、このページを読んで、耳抜きがカンタンにできるようになったみなさまと、どこかの海でご一緒できることを楽しみにしております。

ブログ用(ジンベイと一緒に)

また、このページは、ダイビングを知らない方であってもおわかりいただけるように、できるだけ専門用語を使わずに書いたつもりですが、それでもご不明の点があるかもしれません。

その際は、右下の「CM」と書かれたコメント欄(スマートホンでご覧の方は、左下の「コメントを書く」)をクリックして、遠慮なく、質問を書きこんでください。

どのような質問であっても、後日、かならず、回答をさせていただきます。


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ダイビング用のキャリーバッグはどれがいい?

ダイビングの漂流事故を防ぐ【必携セーフティ・グッズ】

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さて、最後に少しだけ宣伝にお付き合いください。

わたしは、「海河童(うみかっぱ)」というペンネームで、Amazonから個人出版でKindle本を出しておりますが、その中の1冊に、ダイビング用語を解説した『さるでもわかるダイビング用語集』という本があります。

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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

[ 2017年09月02日 21:00 ] カテゴリ:だからダイビングはやめられない | TB(-) | CM(0)
プロフィール

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      経験本数839本
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